よく、「体温は37度ぐらいがいい」と言われるのを聞いたことがあると思います。
理由は消化器は、その温度が37~38度ぐらいの時に最もよく働くからです。
胃の温度は40度あるのですが、仮に冷たいものを飲んで1度胃の温度が下がったとすると、血液が胃に集まって大体4~6時間かけてもとの温度に戻そうとします。
その間は胃の消化機能が全く機能しないため次に御飯を食べると食事がいつまでも胃の中に留まる事で胃が重く感じたり、消化のために分泌される胃酸は出っぱなしになる為に胃酸過多や胸やけがしてしまいます。
胃酸が食道に逆流すれば逆流性食道炎にもなります。
内臓はあまり温度が下がると、消化機能が落ち、消化不良を起こしてしまうのです。
胃腸の温度が下がると、消化不良まで起こすので体は熱を起こして消化器を温めようとします。
すると、温かい熱は上にあがる性質をもっていますので、
熱が上昇して喉や頭部に熱がこもり、また喉が渇きます。
そこでまた冷たい飲み物ととって・・・悪循環の始まりです。
これを防ぐためには、冷たいものを飲んだ後に、少し温かい飲み物や食べ物を飲食しておくことが大切です。
ビールやお酒をたくさん飲んだ後には、最後にお茶や梅湯などを飲んでおく。
特に梅はアルコールから肝臓を守る働きもあるので、おススメです。
でも一番はお酒を飲みすぎないことが一番です。
だって焼酎のお湯割りをしてもお酒自体が体を冷やすものなので気をつける気味はあまりないのです。
外食などでも飲み物は氷抜きを基本にしましょう。
自宅などで氷を食べないと暑くてツライという方もいますが、氷を食べているので暑くなりすぎてツライということを知りましょう。
食事では汁モノを先に飲んで内臓をあたためてからよく噛んで食べ、
なるべくショウガなどをいれて食べましょう。
また夏に体調を崩しやすい方ももしかしたら冷たい飲みモノが原因かもしれません。
冷たいものを飲み過ぎると、
体温調整に関わる自律神経が乱れ、疲れやだるさが出ます。
さらに問題なのは、
胃腸が直接、急激に冷やされ、血液の流れが悪くなることです。
消化吸収の力が低下し、下痢などの症状が出ます。
また、細菌などから体を守るリンパ球の働きが落ち、免疫力が低下。
その結果、従来の「夏バテ」よりも風邪など、感染症にかかるおそれが高まると言います。
◯夏は常温で基本飲む。
◯氷は必要がない。
◯室内では涼しいなら温かい飲物を飲む。
◯お酒はなるべく飲まず、飲んだら温かい飲物をとってあげる。
以上で体を守ることができるようになりますよ。
月瀬ゆり